騒音の苦情クレームはどこに?電話番号や問い合わせメールを調査!

多くの方が頭を悩ませているであろう、近隣からの「騒音」

深刻なトラブルに発展する可能性もありますが、騒音に絡む苦情・クレームを抱えている場合、どこへ連絡を入れると良いのでしょうか?

自治体等にサポートを仰ぐことは可能…?

一般的に騒音や振動に関する相談は、騒音の発生源の所在地における法や条例を管轄する、市区町村の“環境担当窓口”が受け付けています。

例えば東京都環境局が案内する窓口の連絡先は、以下のとおり。

東京都環境局 騒音の発生源の所在地別、お問い合わせ先 ※連絡先一例

区部:各区の環境担当窓口
多摩地域・市の地域:各市の環境担当窓口*
町村の地域:多摩環境事務所環境改善課 電話042-523-3516
島しょ地域:環境改善部大気保全課 電話03-5388-3491
*市の地域の騒音・振動に係るご相談の一部(深夜帯における騒音(カラオケなどを除く))は多摩環境事務所環境改善課で承ります。
なお、問合せ先が不明の場合には、区部・島しょ地域の騒音については環境改善部大気保全課(電話03-5388-3491)、多摩地域の騒音については多摩環境事務所環境改善課(電話042-523-3516)にご相談ください。

ご覧のように同じ東京都内でも地域によって連絡先が異なるような状態ですから、ご自身がお住まいの地域の窓口はどこになるのか、該当する自治体のホームページ等で確認してみてください。

連絡の手段は電話のみならず、メールやファックスでOKというケースもあるようです。

ちなみに神戸市は騒音の苦情受付窓口について、「工場・事業場、建設工事、道路交通を原因とする騒音の苦情は、環境保全指導課にご相談ください」としつつ、「生活騒音(人が生活することによって発生する一般家庭からの騒音)は法令の対象とはなりませんので、当事者間で話し合ってください」と促しています。

この「生活騒音」としてとらえることができるのは、次のようなものですね。

生活騒音の例

① 家庭用機器からの騒音
 (冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、掃除機などの音)
② 家庭用設備、住宅構造面からの騒音
 (空調機、バス・トイレの給排水、ドアの開閉音など)
③ 音響機器からの音
 (ピアノ、ステレオ、テレビなどの音)
④ 生活行動に伴う音
 (話し声・泣き声・笑い声、跳びはねる音など)
⑤ その他
 (自動車、オートバイの空ぶかしの音、ペットの鳴き声、風鈴の音など)

生活騒音は毎日の生活の中で出る音ですから、音の出る種類・音の出る時間・場所はいつも同じとは限りません。

昼間は気にならなかった音でも、早朝や夜間にまわりが静かになれば、うるさく感じることも…。

「〇デシベルだから、何の問題もない」というようにはいかないのが生活騒音の難しいところなので、“当事者間の話し合い”で解決するというのは、少々ハードルが高い気もしますね。

生活騒音を規制する法律がない(自治体によっては騒音について規制する条例などを定めている地域もあり)というのも、問題をややこしくしています。

自治体以外に、どのような窓口が考えられる?

では自治体を頼れない場合、どこへ相談すれば良いかというと、分譲マンションにお住まいであれば、まずは“マンションの管理会社や管理組合”を頼ってみましょう。

マンションには、それぞれ定められた「マンション管理規約」があるため、マンションの住民に管理規約違反の行為があった場合には、その住民に対して、管理組合などから注意してもらうことができるのです。

賃貸マンションの場合には、マンションの管理会社に相談してみると、管理会社から問題のある賃貸人に注意してもらえるケースも。

直接相手に伝えに行くことは止めるべきと指摘する専門家の方もいらっしゃいますから、とりあえず管理会社・管理組合に一報を入れるというのは、有効な手段と言えそうです。

それでも解決しない場合は、市役所・区役所の法律相談を利用するなど、“法律の専門家”(弁護士など)に相談を持ち掛けましょう。

また余りにもひどいケースであれば、警察を頼るというのも一案ですね。

以上、お困りの際の参考になれば幸いです^^