アジア

海外初心者にもオススメ!魅力にあふれる国・台湾

よく「海外旅行が初めてであれば、どこの国に行くのが良いかな?」との質問をいただくのですが、自身の経験からお答えするならば、その行先はズバリ「台湾」です。

日本からそう遠く離れておらず、食べ物が美味しくて、人は優しくて、旅行中に不自由を感じることもほぼないー。

そんな台湾の魅力を、もう少し掘り下げながらお伝えしたいと思います!

観光地としての台湾って、どんな国?

南北に細長い島で、面積は3.6万平方キロほどの国「台湾」。

アジア大陸の東南・太平洋西岸に位置する同国は、北は日本・琉球群島に面し、南はフィリピン群島と接しています。

アジア各地へ赴く際の交通の要衝として、四方八方に伸びる航空路線を有することから、アクセスは良好。

加えて不断なく行われる地層のプレート運動が、複雑な変化にとんだ地形を生み出し、数々の美しい自然景観を演出していますね。

異なる民族が暮らし、民俗学的に多彩な特色が見られるというのも、興味深いところ。

宗教・信仰・建築・言語・生活習慣・飲食などにおいて、様々な要素が融合し、魅力溢れるものを作り出しています。

中でも“美食”は、こうした特色がはっきりと表れたものの一つですね。

台湾のグルメを堪能していると、ちょっとした屋台で頂くものまで全てが美味しくて、驚きました!

有名点心料理店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」の本店で口にした看板メニューの小籠包も、本当に絶品で感動しましたね。

また飲食店に限らず、街の人々がすごく親切で優しい。

タクシーは安心して利用できるし、何気なく立ち寄った美容院の接客も素晴らしく、すっかり心を奪われてしまった私です。

その人柄もさることながら、外見の整った方が多いというのも、台湾の特徴ではないでしょうか?

?華街で周囲を見回すと美男美女だらけで、そういった面でも心が癒されましたよ(笑)

ちなみに街の風景は、日本にとても似ていますね。

私が訪れた国の中では、街並みだけでなく、店の雰囲気や街行く人々の様子も一番日本にそっくりで、とても過ごしやすいと感じました。

とはいえ観光地や街の随所にて、台湾らしい独自の文化とも出会うことができ、退屈することはありません。

日本から気軽に足を延ばせる距離にあるという点も、何よりの魅力ですよね^^

私は実際に台湾を訪れて、これほどストレスなく過ごせるのならば、3日間程度の休みでも気軽に旅行したいなという気持ちになりました。

北部・台北のオススメスポットを紹介!

続いては台湾の北部エリアに焦点を当て、オススメの観光を幾つかピックアップしていきましょう。

一番にご紹介したい名所は、やはり「九?」でしょうか。

1890年に金脈が掘り当てられて以降、9世帯しかなかった貧困の村が瞬く間に三・四千世帯の巨大都市へと変貌を遂げ、“アジアの金の都”と称される金鉱として栄えた九?。

ゴールドラッシュ熱が冷めるにつれて一度は廃れたものの、やがて幾つもの映画が撮影されるようになり、忘れかけられていた小さな村が再度注目を浴びるようになりました。

今では古びた町並み・建物・廃坑と、燦燦と輝いていた時代の様子が再現され、村の目抜き通りに当たる基山街は絶えず観光客でいっぱい!

日本でも“映画『千と千尋の神隠し』のモデルになったのでは?”と、にわかに注目を集めるようになりましたね^^

なるほどノスタルジックながら活気にあふれ、幻想的な魅力もたたえる町並みは、千と千尋の世界観さながら。

通りを歩くだけでも、ワクワクが止まりません。

台湾を訪れる際には、絶対に押さえておきたいスポットです。

ただ九?と併せて訪れた「十分」も、負けないくらい魅力的な場所でした。

1918年に炭坑として再建設され、後に廃止された採掘跡や鉄道の線路が残り、炭鉱時代の面影を残す十分。

町の真ん中を走る線路の両脇には民家や商店が並び、昔ながらの風景を楽しむことができます。

線路上で願い事を記したランタンを空に放つという、得難い体験もしました。

九?が千と千尋ならば、その様子はまるでディズニー映画「塔の上のラプンツェル」のワンシーンのよう。

山に囲まれた素朴な街の風景をバックに、数々のランタンが飛んでいく様は、とても印象的です。

近隣に迫る大自然の風景も、併せて見逃せません。

台湾の北部には、その他にも見どころがいっぱい!

寄り抜かれた歴代文物を収蔵し、世界4大博物館にも数えられる「故宮博物院」においては、硬い石材なのに鍋から取り出したばかりの豚の角煮にそっくりな「肉形石」や、翡翠で作られた「翠玉白菜」を鑑賞しましょう。

独特の趣がある格調高い台北のランドマーク「国立中正紀念堂」も、台北のオアシスと言える気持ちの良いスポット。

広場では台北の人々が思い思いに過ごしており、その様子を眺めるこちらの心まで癒されます。

台北第一の名刹として、地元住民の信仰・活動・集会及び指揮の中心となっている「台北龍山寺」は、荘厳な雰囲気をたたえる興味深い場所。

伝統的な寺廟建築はもちろんのこと、人々の信仰心に直接触れることができて、感じ入るところがありましたね。

ところで、台湾旅行中に龍山寺周辺で買い求めたと記憶しているのですが、皆さんは「電子念仏機」なるものをご存知でしょうか?

電子念仏機は、日本でもカルト的人気を誇るという電子仏具のこと。

小さく軽量で簡単に持ち運べるのに、ボタンを押すだけで様々な念仏が流れ出すという、大変ありがたいアイテムなのです。

その念仏が何とも耳に馴染み、心地良いんですよね。

私はこの旅行の少し前に友人からお土産で頂き存在を知ったのですが、ウチの家族はみうらじゅん氏の書籍で紹介されていたため、かねてより興味を抱いていたと話していました。

電子念仏機、台湾で見掛けた際には、是非とも入手していただきたい逸品です。

一方、台湾の先進的な面に触れたいという場合には、国際的な高層ビル「TAIPEI 101」を訪れると良いでしょう。

多層式デザインの外観は躍動感に溢れていて、街中でもひときわ目を引きます。

ビルの中には、台湾随一のショッピングモールが。

高級ブランド・デザイナーズファッション・モダンな生活・こだわりグルメなどのショップをとおして、流行の最先端に触れることができます。

全方位の絶景を眺めることができる標高382m・89階の展望台も、外せないスポット。

2004年にギネスブックに認定された世界最速の減圧器付きエレベーターに乗り、分速1010mのスピードで、89階の展望台まで一気に登りましょう。

そんな最先端の施設も楽しいですが、情緒のあるナイトマーケットに繰り出すのもまた一興です。

代表的な「士林夜市」は、台北市で最大規模を誇るナイトマーケットの一つ。

陽明戯院(映画館)・慈誠宮を中心に、文林路・大東路・大南路といったにぎやかな通りから成り立っており、中でも1910年に建てられた士林市場は古い歴史を有しています。

士林夜市で味わえる各種の台湾小吃は、内外にその名を馳せる人気のB級グルメ。

価格も一般のお店に比べると割安に設定されているのですが、他では出会えない美味しさを求めて、わざわざ夜市を訪ねる観光客が後を絶ちません。

活気あふれる夜市の雰囲気そのものにも、テンションが上がりますね^^

特色ある町に、豊かな自然生態、更には美食や人情と、様々な魅力で迎えてくれる台湾。

実際に足を運んでみれば、きっとこの国のことが好きになると思います。

短い休みしかないけれど、少し日常から離れてリフレッシュしたいというときに、最適な旅行先と言えるでしょう。