マレー半島の南端に位置する、シンガポール。
面積は東京23区と同程度しかない小さな国ではありますが、かつては静かな漁村だったということが信じられないほど、先進的なメトロポリスとして存在感を示していますね。
屋上にプールを配した総合リゾート「マリーナベイ・サンズ」などは、日本のCMにも取り上げられて話題を呼んだので、いつか訪れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
同エリアには世界の名だたる高級ブティックが軒を連ねているため、ショッピングにも最適です。
しかしシンガポールの注目スポットは、先進的な雰囲気が漂うマリーナ地区ばかりではありません。
東西貿易の拠点として栄えたシンガポールは、面積は小さいながらも多民族国家・多文化国家の性格を有しており、全く趣の異なる個性的なエリアが各所に存在するのです!
そこで今回はエキゾチックな魅力にあふれるシンガポールの外国人街をピックアップし、それぞれの特色をお伝えしていきたいと思います^^
お土産の調達は是非こちらで!リトル・インディア
まずご紹介したいのが、シンガポールでも指折りの賑やかな地区であり、インド系コミュニティの良さを堪能することができる「リトル・インディア」です。
リトル・インディアは個人的に一番のお気に入りエリアなので、一番に記載することとしました(笑)
日本のお寺とは全く印象が違うヒンズー教寺院など、見慣れぬ建物が所狭しと立ち並ぶ通りは、散策するだけでも刺激がたっぷり!
花輪売りの店やモダンなレストランの外観はとても鮮やかで、ついつい写真を撮り過ぎてしまいます。
店先で流れるインド系の音楽は、言葉は分からずとも中毒性あり。
思わずアルバムを一枚、買い求めてしまいました。
リトル・インディアには、個性的なレストランや食堂もいっぱい!
昔ながらのインドの味を楽しめることはもちろん、フランス料理からタパスに至るまで、あらゆる“食”が集うのもこのエリアの魅力ですが、せっかくですからバナナの葉に盛り付けられた料理など、異国の雰囲気が存分に感じられるものをいただきたいですね。
続いて、私がリトル・インディアにて一番に立ち寄っていただきたいスポットをご紹介しましょう。
その名も、「ムスタファ・センター」。
ムスタファ・センターは24時間営業の巨大なショッピング施設であり、店内には300,000点余りの商品が並んでいます。
ビザ手続きなどの業務が行われているのも心強いですが、いわゆる“ばらまき土産”を買い求めるのに最適な点が、旅行者にとって嬉しいところ。
インドの女性が額の真ん中に付けている「ビンディ」のシールといった物珍しいものがラインナップされる中、お土産品として是非手に取っていただきたいのが、アーユルヴェーダの石けんです。
日本で同じものを買い求めようとしても手に入りにくく、おまけに値段も張るのですが、ムスタファ・センターでは質も香りも良いインドの伝統的なアーユルヴェーダの石けんが、1ドル前後で手に入ります!
女性へのお土産として大変喜ばれますし、自分用にもストックしたいので、私はシンガポールを訪れるたびに数十個の石けんを買って帰りますね^^;
パッケージがオシャレなものもありますから、お気に入りを探してみてください。
エキゾチックな魅力にあふれる、アラブ・ストリート
シンガポールにおけるイスラム教徒コミュニティの中心「サルタンモスク」周辺に広がる「アラブ・ストリート(カンポン・グラム地区)」界隈は、アラビアンチックな街並みが訪れる者の心をときめかせる、エキゾチックなエリアです。
絨毯や籠といったアラブ・ストリートならではの個性的な品々を扱うショップが数多く立ち並ぶほか、細い裏通りに歩を進めていくと、オシャレ且つお値打ちなTシャツ・雑貨・アクセサリーなども目移りするほどに売られているので、ワクワクしますね^^
中でも目を引くのが多種多様な香水や、それを収めるキラキラとした香水瓶の数々。
これぞアラブ・ストリート!という逸品ですが、小さな香水瓶などは安価でゲットできるので、好みのデザインを探してみてはいかがでしょうか。
もちろんアラブ・ストリートには、アラブ系料理のカフェやレストランも!
他ではなかなかお目に掛かれない品や、ローカルな食事と出会えるこちらのエリアは、非日常な刺激を求めるオシャレな方たちにとって、必見のスポットと言えるかも知れません。
巨大なチャイナタウンをじっくりと堪能しよう!
シンガポールの地を踏んだ初期中国系移住者の民族居住地であった「チャイナタウン」は、オシャレなライフスタイルショップや古くから“祈りの場”として賑わう荘厳な寺院、数々の土産物屋などがあふれんばかりの活気をたたえながら混在する、シンガポール最大の歴史地区です。
店の軒を縫うようにして掲げられたランタンが、気分を盛り上げてくれますね^^
クレタ・アヤ、テロック・アヤ、タンジョン・パガー、ブキ・パソという4つの小区域それぞれが、独自の魅力を放ちながら形成するチャイナタウン。
その規模の大きさには驚かされるばかりですが、通りに立ち並ぶ建物にも中華系ならではの荘厳な魅力と迫力があり、観る者を楽しませてくれます。
旅の写真も、枚数がどんどん増えていきそうですね!
なお多くの人々と文化が行き交うこちらのエリアには、中華系のお店のみならず、近年ではオシャレなイタリアンレストランなども、ぞくぞくと進出を果たしています。
ミシュラン星付きの料理を堪能することも可能ですが、一方で昔ながらの屋台で食事を楽しむといった思い思いの過ごし方ができるので、ご自身にあったプランを立ててみてください。
夜になると街は更に活気づき雰囲気がまた変わるので、時間帯をずらしながら何度か訪れてみるのも一興かもしれません。
個人的には夜の方が、アジア特有の空気感を存分に受け止められる気がして、より好みですね。
さて今回はリトル・インディア、アラブ・ストリート、チャイナタウンにスポットを当て記事をまとめましたが、シンガポールにはこのほかにも、プラナカンの美しい建物が立ち並ぶ街「カトン」など、訪れる価値のあるエリアが幾つも点在しています。
カトンは移動に少々時間が掛かる印象ですが、前述のとおりシンガポール自体が東京23区程度の小さな国ですから、行こうと思えばすぐに足を延ばせる感覚ではあります。
このように狭い範囲内で様々な文化に触れることができるというのは、やはり多民族国家ならではの魅力でしょう。
ちなみにシンガポール内を素早く移動したい際には、MRT(大量高速輸送機関)の利用がオススメです。
大半の観光スポットはMRT駅から歩いてすぐですし、観光客専用のEZリンク・プリペイドカードを購入すれば1日乗り放題でもS$10程度と、料金もかさみません。
同じく経済的でシンガポールのほぼ全土をカバーしている、バスでの移動も快適です。
車窓から普段とは一味違う風景を眺めるのも、海外旅行の醍醐味と言えるでしょう。
なおタクシーの料金も日本のようには高くはなく、小回りが利くので大変快適ではあるのですが、私自身は中々空きのタクシーが見付からず、予定の時間に遅れそうでヒヤヒヤしたことが何度かあります;
時間帯によってはタクシーがつかまりにくい状況も発生するようですから、利用の際は時間に余裕を持っておくと安心かも知れません。
ともあれシンガポールは多彩な文化に彩られた魅力あふれる国であり、少し足を延ばせば近隣の国を日帰りで訪れることもできるなど、旅をするにはオススメの国と言えるでしょう^^