シンガポールを起点に、日帰り旅行で別の国も観光できると知った私。
前の記事でも紹介したとおり、まずはマレーシアのジョホール・バルを訪れて相当楽しかったため、今度はインドネシアに行ってみようと考えました。
バタム島も候補だったのですが、シンガポール在住の友人からのアドバイスもあり、今回の目的地は「ビンタン島」に決定。
しかし少々心細かったため、その友人を伴って、インドネシアまで足を延ばすことになりました。
フェリーに乗り込み、いざビンタン島へ!
世界最大の島嶼国家であり、主要な5島と中規模な群島を含めた約17,000以上もの島々から成る「インドネシア」。
このうちのおよそ9,000の島々に約2億2千8百万人もの人々が暮らし、約490の民族集団がそれぞれの多様な民族文化を継承しながら、美しい自然と動植物の多様性の保存に貢献しています。
今回ご紹介する「ビンタン島」は、そんなインドネシアにありビーチリゾートとして人気を集める島。
シンガポールで都会の洗練された雰囲気を楽しみながら、たった1時間フェリーに乗り込み足を延ばせば、ビンタン島にて南国リゾート気分も味わうことができるのです。
さてビンタン島行き当日、既にシンガポールに着き観光していた私は、タナメラ・フェリーターミナルに向かいました。
タナメラMRT駅で下車し、バスに乗り換えて港へ。
シンガポールの公共交通機関は清潔・安全なうえ、利用方法も分かりやすく、とても助かります。
フェリーターミナルにて、無事友人と合流。
チケットや現地での食事の手配は、全て彼女が済ませてくれました。
これから利用するのは、シンガポールのタナメラ・フェリーターミナルとビンタンリゾートのバンダン・テラニフェリーターミナルの間を行き来する、「ビンタンリゾートフェリーズ」運営の定期フェリーサービス。
高速カタマラン船に乗れば、ビンタン島まで僅か60分しか掛かりません。
ちなみに約300名の乗船が可能な2階建てビンタンフェリーには、通常の座席のほかに、アップグレードした「プレミアム・エメラルドクラス」なる座席が用意されています。
このような場合、通常私は“削れる旅行費は削ろう”という信念に基づき一番安い座席をチョイスするのですが(笑)、友人はプレミアム・エメラルドクラスで予約を入れていました。
ただ往復4千円弱の追加料金を払うことで、快適な座席の利用・優先的な乗船・ホットドリンクの無料サービスなどが付くため、こういう贅沢もたまには良いなと感じましたね。
乗船までの時間も、フェリーターミナルの専用ラウンジでドリンクやお菓子を頂きながら、フリーWi-Fiを利用してビンタン島の情報を集めたりしつつ、ほっと一息。
時間になるとカートのお迎えが来て桟橋を走り、船まで送り届けてくれます。
これだけ手厚い対応で4千円程度の追加料金ならば、お得度は高いと言えるでしょう。
フェリー内は至って清潔で、大きく揺れることもなく、あっという間にインドネシアへ到着!
ビンタン島は近いとはいえ隣国ですから、時刻がシンガポールより1時間遅れているため、時計をセットしなおします。
乗船時間はおおむね1時間なので、シンガポールを発った同時刻にインドネシアへ到着することになり、何だか変な感じがしました(笑)
魅力あふれる、ビンタン島での時間
フェリーを降りてバンダン・テラニフェリーターミナルの中へ歩を進めると、そこにはちょっとした土産物売り場が。
たった1時間移動しただけではありますが、この辺りからしてシンガポールとは全く雰囲気が異なります。
何となくのんびりとした時間が流れており、軒を連ねるショップも、そこで働く人々についても、素朴な印象を受けました。
人懐こく話し掛けてくれた女性と、写真をパチリ。
旅先らしい、楽しくて心癒されるひと時です。
建物の外に出てみると、眼前には真っ青な海が!
そこを小さなボートが走り抜けていったのですが、「沈むんじゃないか!?」と思うほどに波があり、その中へボートがのみこまれていくように見えて、ちょっと焦りました。
なおも突っ走るボートを視界の端にやりつつ、改めて正面の海を眺めたところ、見たこともないような不思議な植物が目に付きます。
友人に質問すると、「あれがマングローブだよ」と教えてくれました。
名前だけしか知りませんでしたが、マングローブのある風景がこれほど素敵なものだったとは!
何とも言えない趣があり、ビンタン島で楽しめるアクティビティの一つ「マングローブツアー」を迷いながら申し込まなかったことを、早くも後悔…。
ちなみにビンタン島にはシュノーケリング・シーカヤック・パラセーリング・ジェットスキー・ゴルフなどのアクティビティがあり、日帰りでも参加することができるため、シンガポールから日帰り観光で訪れる人がやはり多いようですね。
船に乗って1時間も行けば、そこは全く文化の異なる別の国なんて、極東の島国・日本に住む私からすると、なかなか理解しづらい感覚です。
新鮮な感動に包まれながらしばらく待っていると、一台のバスがやって来ました。
今日はこのバスでリゾートホテルへ移動し、そこでシーフードをふんだんに盛り込んだランチを堪能するとのこと。
既に席は確保してあるそうで、何もかも段取りしてくれた友人に感謝します。
このあたりの手続きは、自力で完了するとなると少々キツイのかな…?
ほどなくして、バスがホテルに到着。
なるほどバリを思わせるような外観の建物があり、到着と同時に民族衣装をまとった女性たちが伝統的な舞を披露してくれて、リゾート気分が盛り上がります。
レストランは海にせり出すようなかたちで配置されており、壁はありません。
青い海・青い空を眺めながら、心地よい風に吹かれ、ランチを頂く。
とても贅沢な時間が、ゆっくりと流れていきます。
また提供されるシーフードの数々が、とてつもなく美味しい!
素材の新鮮さはもちろんでしょうが、味付けも日本人好みで、かなりの量をペロリと平らげてしまいました^^;
やはり料理は、ヨーロッパよりもアジアの国々の方が口に合う気がしますね。
食事を済ませた後はビーチに踏み出し、ボーっと海を眺めます。
喉が渇いてきたので、カフェでジュースを注文。
周囲に観光客はほとんどおらず、心からリラックスしてきて、気付けばソファで結構な時間眠り込んでいました(笑)
いつもせっかく海外に行くのならできるだけたくさんの観光地を巡ろうと、分刻みのスケジュールを立ては時間に追われている私ですが、本当に贅沢な旅の過ごし方とは、こういう風なものかも知れません。
帰りのバスの時刻が近づいてきたので、お土産物を物色。
外国人が多く訪れるリゾート地ということもあってか、簡単な英語を話すことができれば不自由はしませんね。
バスに乗り込む前にしっかりお手洗いも済ませましたが、トイレの清潔さも私としては全く問題ありませんでした。
帰りのフェリーも、行きと変わらず快適そのもの。
ただ雨季は海が荒れることがあり、フェリーの揺れやマリンアクティビティの中止に注意が必要ということです。
“気軽に足を延ばせるから”との理由で足を運んだビンタン島ではありますが、期待以上に素敵なスポットで、また是非訪れたいなと感じました!
併せてインドネシアという国自体にも、興味が湧きましたね。
何と言うか、古き良きアジアの魅力を今もしっかり守っている気がして、とても感動したのです。
これがバリとなると、おそらく全く雰囲気が違うのでしょうが。
いずれにしろ、シンガポールから1時間ほどで堪能できる別世界への旅として、ビンタン島観光はおススメですよ^^