カウアイ島・オアフ島・モロカイ島・ラナイ島・マウイ島・ハワイ島という、6つの主要な島々から成るハワイ。
それぞれが個性豊かな島であり、各地に足を運ぶと、その島ならではの魅力的な景色やアクティビティを楽しむことができます。
その中でもハワイ観光に欠かせない中心的スポットと言えば、やはりオアフ島でしょうか。
州都ホノルルがあり、ハワイのほとんどの人口が集中しているオアフ島は、ワイキキ・ビーチでサーフィンを楽しむもよし、たくさんのショッピング・モールで買い物を楽しむのも良しと、美しい自然及び現代の都会の魅力が絶妙に溶け合った観光地として、人気を博しています。
しかし私は半月ほどハワイに家を借りて住んでいたものの、オアフ島を見て回ったことが全くありません^^;
理由は滞在期間のすべてを、カウアイ島で過ごしたから。
そんなわけで今回はハワイ・カウアイ島にスポットを当て、その魅力を紹介したいと思います。
ガーデンアイランド“カウアイ島”って、どんな場所?
ハワイ諸島において、4番目に大きいカウアイ島。
ハワイ諸島で最古の歴史を持つとともに、最も北にあるこの島は、長年に渡る風雨の侵食によってできたエメラルド色に輝く谷と鋭くとがった山々、険しい崖に囲まれています。
さらに、その長い年月は熱帯雨林や幾つもの支流を持つ川、また流れ落ちる滝を作り出しており、海や空からのみアクセスできる場所もあることから、島には想像を超えるワイルドで壮大な自然が広がっていますね。
そのためカウアイ島は、「ガーデンアイランド」とも呼ばれているのです。
さてカウアイ島へのアクセスですが、残念ながら日本からの直行便はありません。
とはいえオアフ島のホノルル国際空港から国内線を利用して、30分程度で到着することができます。
飛行機の本数も少なくないですし、割と気軽に足を延ばせるイメージですね。
ちなみに私は関西国際空港を起点に向かったのですが、ホノルルからの国内線は窓からの眺めも非常に美しく、気分が高まりました。
眼下にはどこまでも青い海が広がり、空の青とどこが境界線なのか、本当に見分けが付かないのです。
人の手がほとんど及んでいない、ありのままの自然に触れあえるということ自体が、最高の贅沢ですよね。
なおカウアイ島では、カヤックによるワイルア川下り、ポイプビーチでのシュノーケリング、コケエ州立公園でのハイキング、幾つもの谷を滑り降りるジップラインなどを楽しむことができ、豊かな自然をバックにしたアウトドア・アクティビティの数々も、島の魅力となっています。
心癒される、のんびりとしたひと時をー
カウアイ島到着後、私は歴史的な港町であるワイメア・タウンに向かいました。
1778年、イギリスの探検家キャプテン・クックがハワイに上陸した場所からほど近い、ワイメアの町。
最近はハイテク企業も増えたと聞きましたが、小さなショップや産業で成り立つこちらのエリアでは、ゆったりとしたのどかな気分を味わうことができます。
滞在先は、外に出るとすぐ砂浜という立地の一軒家。
波の音に耳を傾けながら眠り、まばゆい朝日が差し込むと目覚め、すぐ海へ繰り出すことができる最高のシチュエーションです。
なお、このローカルタウンには多くの日系人の方が居住していて、滞在中は何かと心を砕いていただきました。
食事に誘ってくださったり、フルーツを差し入れてもらったり…。
現地の人々との交流も、旅をより豊かに彩ってくれる要素の一つですね。
続いて、カウアイ島の具体的な観光スポットをお伝えしていきましょう。
まずは、自然が造り出した深く美しい渓谷を目の当たりにすることができる「ワイメア渓谷州立公園」。
ワイメア・タウンを玄関口に訪れることができるこちらの渓谷は、何百万年という歳月をかけて風雨や流水で削られ作り上げられたもので、作家マーク・トウェインが「太平洋のグランド・キャニオン」と評したことでも知られています。
私は現地にてレンタカーを手配し、曲がりくねった山道を車で30分ほど進みたどり着いたのですが、途中の道から日本ではなかなかお目に掛かれないような自然の景観が続き、海外にいることを肌で感じました。
小さな看板が立てられた展望台から渓谷を臨むと、そこには限りなく続く赤土の大地が。
頬を撫でる風も、とても心地よいです。
小さな島と言いながら、ワイメア渓谷のスケールはかなりのもの。
カウアイ島の外せない名所の一つですので、島を観光する際には、是非足を運んでみてください。
雄大な自然…というと、カウアイ島には1993年にスティーブン・スピルバーグ監督が発表した映画「ジュラシック・パーク」の撮影が行われたスポットも存在します。
作中、ジュラシック・パークへ向かうジョン・ハモンドとサトラー博士たちを乗せたヘリコプターが大きな滝つぼの横に着陸するシーンが映し出されますが、実を言うとこの滝は、カウアイ島・ハナペペ渓谷の中央にある「マナワイオプナ滝」なのです。
しかし“ジュラシック・フォールズ”として知られるこの場所へのアクセスは、映画と同じように、ヘリコプターしかありません。
ということで私は足を運ぶのを断念したのですが、“カウアイ島=ジュラシック・パークの島”というイメージを抱かれている方も多いようですし、チャンスがあれば訪れるべきスポットであることは間違いないですね。
そうそう、それとカウアイ島は浜崎あゆみさんのMVが撮影された島でもあると聞きました。
年に何度も現地と行き来している方から教えてもらったため、確かな情報であるとは思うのですが、どのMVに登場するのかな…。
いずれにせよ、やはりカウアイ島は様々な映像作品の撮影場所に選ばれるほど、画になる島ということでしょう。
ただ逆を言えば、他にはない大自然の景観を堪能できる代わりに、カウアイ島にはオアフ島のようなショッピング・モールがガンガンあるというわけではありません。
全くない…というわけでもないのですが、滞在中、私はもっぱら小さな町を訪れて、ローカルなお店で必要なものを揃えていました。
可愛らしいショップが立ち並ぶ「ハナレイ」の町や、歴史的建造物がそのまま残されており、ディズニー映画リロ&スティッチのモデルにもなった「ハナペペ・タウン」など。
ふと目に留まったちょっとしたアクセサリーを買ったり、地元の食堂でグルメを楽しんだりするのも、なかなか良いものです。
小さな食堂でも提供される食事はかなりボリューミーなので、注文時には注意が必要ですが^^;
ちなみにハナペペ・タウンは、カウアイ島で一番多くのアート・ギャラリーが集まるエリアでもあります。
ここ100年間でほとんど変わっていないとも言われるまち並みを眺めながら、定期的に開催されるアート・イベントやギャラリーにて、個性あふれる作品に触れるのもまた一興でしょう。
圧倒されるほどの雄大な自然に、古き良き時代を偲ばせる小さなローカルタウン。
そこに暮らす人々も優しく、そして温かく、カウアイ島で過ごしていると心がじんわり癒されていくのを実感することができます。
ゆっくり流れる時間に身を任せていると、日本から遠く離れた地でありながら不思議な懐かしさすら覚え、豊かな気持ちになりますね。
オアフ島の見どころは既に大体押さえた…という皆さんは、そこから少し足を延ばしてカウアイ島に赴き、また違ったハワイの一面を覗いてみてはいかがでしょうか?